「菜々花。こんな朝から来るなんて珍しいな」


そう言っていつもの笑顔を浮かべる。


健太の笑顔を見ると、徐々に気持ちは落ち着いて来た。


「まぁね」


あたしはそう返事をして健太の隣に立ち、空を見上げて見た。


今日もいい天気だ。


嫌味なほどに。


「他のみんなはいないんだね?」


「あぁ。来るか来ないかわからないから」


健太の言葉にあたしは頷いた。


みゆなたちも同じことを言っていた。


ここには来たいときに来るのだ。


強制でもなんでもない。


だからこそ、心地よさを感じるんだ。