机の上に押し倒すと、彼は、わたしのブラウスのボタンを外して、掌で遊ぶように、身体に触れはじめた。時折、抑揚をつけた心地のいいキスを唇や首にしてくれる。

窓は全開で、パタパタと風ではためくカーテンは、笑っているみたい。その後ろから差し込む西日がとても綺麗。少し眩くて、目をつむった。
放課後特有の部活をしている生徒のかけ声やブラスバンドの楽器の音色が、耳に届いてすぐ現実に戻ってしまうのだけれど。

それから壁沿いに置いてあったソファーに寝転ぶとタケちゃんは、わたしの中に入って来た。ゆっくりとした振動が体に伝わってくる。
しばらくすると、タケちゃんは腕から崩れるように力を抜いた。

激しく胸が上下していて、愛されてるような気持ちになる。「タケちゃん、好き」と言ったけど、タケちゃんは何も言わないから、呼吸が落ち着くのを待った。

「美優」と、わたしの名前を呼んだ。

「タケちゃん?」

そう言うと、チュッと唇で唇をふさぐ。ギュッと腕を回した。その瞬間がいつもすごく安心する。