母と結婚してください。

「止めないよ。だって……私は最低だから」

「リコは最低なんかじゃない」

「私は最低。最低……最低!! この世になんて生まれなければ良かった。私なんて存在しちゃいけなかったのに!!」

 気づけばリコの頬を叩いていた。

「……もう止めてくれ」

 もうそれ以上、リコに自分のことを悪く言わせたくなかった。