年の差のことが常に付きまとっていた。生きてる年代が違う。育った時代が違う。流行ったものも、遊んだものも何もかも違うのだ。そもそも釣り合いなんてとれるはずがない。こんな日々は、いつ消えてしまっても仕方ないものなのだ。そう、常日頃から割り切っているつもりだった。
でも、違った。割り切れていたのなら、ここまでリコが告白した内容が、心に響くはずもない。傷ついて落ち込むはずもない。そりゃあそうだよな。そう言って、苦笑程度で済まされていたはずだ。
顔だけで笑いながら、リコとの日々を思い出していた。振り回されっぱなしのデートも。箸使い悪いよと指摘され食事も。そして最初で最後だった――リコとのキスさえも。
でも、違った。割り切れていたのなら、ここまでリコが告白した内容が、心に響くはずもない。傷ついて落ち込むはずもない。そりゃあそうだよな。そう言って、苦笑程度で済まされていたはずだ。
顔だけで笑いながら、リコとの日々を思い出していた。振り回されっぱなしのデートも。箸使い悪いよと指摘され食事も。そして最初で最後だった――リコとのキスさえも。


