母と結婚してください。

 ありがとうございます。もう一度、リコは頭を下げた。目的が達成できたからか、リコはすっきりとした顔をしていた。

「すいません、気づかなくて。お茶でも淹れますね」

 いいから。立ち上がろうとするリコを手で制する。

「それより、いつから僕のことを知ってたんだ?」