そこからは絵に描いたような展開だった。暴漢に茂みに連れ込まれ――乱暴された。
「すぐに警察に行けばよかったんです。でも、母はあなたにこの事実が知れるのを恐れた。あなたに知られて、嫌われることがどうしても怖かったんです」
全ては日記に書いてあるとリコは言った。隣の部屋から、数冊のノートを出してきて、テーブルの上に置いていた。表紙を見る限り、詩織の字に間違いなはない。一冊一冊手に取ってみる。そのうちの一つに手が止まる。私の日記というタイトルとタイトルの下に書かれた日付の範囲。確かに僕が日本に居なかった日が含まれていた。
「すぐに警察に行けばよかったんです。でも、母はあなたにこの事実が知れるのを恐れた。あなたに知られて、嫌われることがどうしても怖かったんです」
全ては日記に書いてあるとリコは言った。隣の部屋から、数冊のノートを出してきて、テーブルの上に置いていた。表紙を見る限り、詩織の字に間違いなはない。一冊一冊手に取ってみる。そのうちの一つに手が止まる。私の日記というタイトルとタイトルの下に書かれた日付の範囲。確かに僕が日本に居なかった日が含まれていた。


