「ハァ? 何が冗談だって? 言っていいことと悪いことがあるって、小さい頃、習わなかった? あ、そっか。もう年だもんね。忘れちゃったよね。そんなこと」

 いい加減にしろ、おっさん。私をなめんな。

 リコのマジな切れ方に度肝を抜かれた。

 それから僕はリコにずっと腕を引っ張られ続けた。すぐ隣にいるのに、リコは一言も口を聞いてくれない。