職場の階段。丁度踊り場で向きを変えるところで、リコの存在にようやく気づいた。リコと朝から小さなケンカをしてしまったのだ。そのことばかりが頭の中をグルグルと回っていて、ぼんやりとしてしまっていた。
だから、呼びかけられてたなんて気付かなかった。
真っ直ぐ僕を見る彼女の視線が痛い。しくじった。手遅れ。咄嗟にそう思う。
リコは44歳の僕の20歳下の24歳の女の子だ。背は低いほうで150センチ中盤くらい。猫のような目。少し強気な眉。鼻はどちらかという小さく、口はバランス的には少し大きい。総じて童顔。間違いなく実年齢より下に見られる。
だから、呼びかけられてたなんて気付かなかった。
真っ直ぐ僕を見る彼女の視線が痛い。しくじった。手遅れ。咄嗟にそう思う。
リコは44歳の僕の20歳下の24歳の女の子だ。背は低いほうで150センチ中盤くらい。猫のような目。少し強気な眉。鼻はどちらかという小さく、口はバランス的には少し大きい。総じて童顔。間違いなく実年齢より下に見られる。