「いや、実は短い方が好きなんだ。ショートカットって言うの? そういう奴」
ホントに軽い気持ちだった。ふぅん、で終わる程度のどうでもいい話。髪型のことなんて聞いたのは、リコの気まぐれだとどこかで決め付けていた。だから、これで終わるものだと疑いもしなかったのだ。
でも違った。次の日、リコは髪の毛を切ってきた。ロングの髪の毛をばっさりと。サイドは耳が隠れるくらい。髪の毛の間から耳が少しだけ見えている。襟足だって短くなった。リコのうなじを初めて見た。眩いばかりに白く、やはり僕より20も年が離れていることを否応なしに実感さられた。
僕と目が合うとリコははにかむ。長い髪の毛が似合うと思っていた。でも、リコはショートだって似合っていた。思わず見とれてしまうくらいに。言葉を失ってしまうくらいに。
ホントに軽い気持ちだった。ふぅん、で終わる程度のどうでもいい話。髪型のことなんて聞いたのは、リコの気まぐれだとどこかで決め付けていた。だから、これで終わるものだと疑いもしなかったのだ。
でも違った。次の日、リコは髪の毛を切ってきた。ロングの髪の毛をばっさりと。サイドは耳が隠れるくらい。髪の毛の間から耳が少しだけ見えている。襟足だって短くなった。リコのうなじを初めて見た。眩いばかりに白く、やはり僕より20も年が離れていることを否応なしに実感さられた。
僕と目が合うとリコははにかむ。長い髪の毛が似合うと思っていた。でも、リコはショートだって似合っていた。思わず見とれてしまうくらいに。言葉を失ってしまうくらいに。