「ふざけるな…っ!」
ボクは巳美の胸ぐらを掴んで、絞め上げた。
「自分が何をしたのか解っているのか??誰の差し金だ?依頼された仕事じゃないだろう!?天魔を遣うのは、お前達に何らかの利益があるからだ…違うか?!」
巳美は答えなかった。
ニヤニヤと不快な笑みを顔に張り付けるだけで、何も答え様としない。
…それどころか。
面白い玩具を見付けた猫の様に、双眸を細めて揶揄する。
「…アンタ、本当に可愛いいな。そんなに無防備に近付いて良いのか?蛇に噛まれるぜ??」
「……!」
その言葉に、ボクの堪忍袋の緒が切れた。頭に血が上り、冷静さを失い掛ける。
駄目だ。
こんな挑発に乗るな!
強く自分に言い利かせながら、掴んでいた手を離してゆっくりと目を閉じる。
気持ちを鎮めて、再び目を開けた時…。
ボクの瞳は、金の力を帯びていた。
巳美が、驚いた様に息を飲む。
「金色の瞳…?! 金目の神子、か。初めて見たぜ。」
茫然と呟きながら、巳美は煙草を地面に押し付け、火を揉み消した。大きく身を乗り出して、ボクの『瞳』を凝視する。
「成程…こいつはスゲェな。金目なんて、もっと薄気味悪いもんかと思っていたが…角度に因って色が入るのか。あの人が欲しがる訳だ。」
「『あの人』?? 誰の事だ?」
ボクは巳美の胸ぐらを掴んで、絞め上げた。
「自分が何をしたのか解っているのか??誰の差し金だ?依頼された仕事じゃないだろう!?天魔を遣うのは、お前達に何らかの利益があるからだ…違うか?!」
巳美は答えなかった。
ニヤニヤと不快な笑みを顔に張り付けるだけで、何も答え様としない。
…それどころか。
面白い玩具を見付けた猫の様に、双眸を細めて揶揄する。
「…アンタ、本当に可愛いいな。そんなに無防備に近付いて良いのか?蛇に噛まれるぜ??」
「……!」
その言葉に、ボクの堪忍袋の緒が切れた。頭に血が上り、冷静さを失い掛ける。
駄目だ。
こんな挑発に乗るな!
強く自分に言い利かせながら、掴んでいた手を離してゆっくりと目を閉じる。
気持ちを鎮めて、再び目を開けた時…。
ボクの瞳は、金の力を帯びていた。
巳美が、驚いた様に息を飲む。
「金色の瞳…?! 金目の神子、か。初めて見たぜ。」
茫然と呟きながら、巳美は煙草を地面に押し付け、火を揉み消した。大きく身を乗り出して、ボクの『瞳』を凝視する。
「成程…こいつはスゲェな。金目なんて、もっと薄気味悪いもんかと思っていたが…角度に因って色が入るのか。あの人が欲しがる訳だ。」
「『あの人』?? 誰の事だ?」
