四苦八苦しながら着替えを済ませると、ボクは遠慮がちに隣室の戸を開けた。 そこは、東の対屋の『居間』と呼ばれる部屋である。
普段は、当主が日常を過ごすプライベートスペースとして使われているが…時には、親密な者を招いたり、幹部等を集めて密談を交わす際の会議場にもなる。
──其処へ。何故か《金の星》の四天が、勢揃いしていた。スラリと襖を開けた途端、皆の視線が集まり、部屋が水を打った様に静まり返る。
ややあって──
「うっわ!薙、可愛いっ!!」
真っ先に声を上げたのは遥だった。
「とても似合うよ!めっちゃ可愛い!!」
遥は大絶賛してくれるけれど、ボクは顔が挙げられなかった。
拷問か、これは?
…出来ることなら、今すぐ回れ右して、布団に潜り込みたい。
「ちゃんと顔を挙げなさいよ、薙。本当に良く似合っているわ。それとも、アタシの見立てが気に入らないの?」
「苺…。」
萎縮するボクにピシャリと言い放つや、苺はツンツンに鼻の頭を聳(ソビ)やかして言い放った。
「まぁ、似合って当然よね。アタシがデザインしたんだもの。」
「苺が?」
普段は、当主が日常を過ごすプライベートスペースとして使われているが…時には、親密な者を招いたり、幹部等を集めて密談を交わす際の会議場にもなる。
──其処へ。何故か《金の星》の四天が、勢揃いしていた。スラリと襖を開けた途端、皆の視線が集まり、部屋が水を打った様に静まり返る。
ややあって──
「うっわ!薙、可愛いっ!!」
真っ先に声を上げたのは遥だった。
「とても似合うよ!めっちゃ可愛い!!」
遥は大絶賛してくれるけれど、ボクは顔が挙げられなかった。
拷問か、これは?
…出来ることなら、今すぐ回れ右して、布団に潜り込みたい。
「ちゃんと顔を挙げなさいよ、薙。本当に良く似合っているわ。それとも、アタシの見立てが気に入らないの?」
「苺…。」
萎縮するボクにピシャリと言い放つや、苺はツンツンに鼻の頭を聳(ソビ)やかして言い放った。
「まぁ、似合って当然よね。アタシがデザインしたんだもの。」
「苺が?」