(答えろ、薬子!)

 ボクは、自分の皮膚が溶ける寸前まで、薬子の霊体を握り締めた。

『……ぎ…玉《ギョク》。玉じゃ…っ!』

(玉?何だ、それは??)
『うぅぅ…ぅああ…ギャアアァ──ッ!』

断末魔の叫びと共に、天魔の気配が消えた。
後には、意識が抜けて空っぽになった霊魂の脱け殻だけが、季節外れの蛍の様にフワフワと漂っている。

 少し力を入れ過ぎたか…?

どうやらボクは、本当に、霊体を握り締り潰してしまったらしい。

失敗した。遣り過ぎてしまった。
深追いはするなと、一慶に予《アラカ》め、注意されていたというのに──