「いいも何も、六星一座の一大事や。昔取った杵柄(キネヅカ)、亀の甲より年の功(コウ)ゆうてな。今こそ、年寄りの腕の見せ所なんとちゃいますか?」
「…じいちゃん。」
「隠居暮らしは存外、退屈や。将棋差すのにも厭きてもうたしな。これでも、一時の暇潰しにはなるやろ。まだまだ若いモンには負けまへんで??」
宗翁は、そう言って可々大笑した。
その背筋は、誰よりもピンと伸びている。
…なかなか頼もしい爺ちゃんだ。
その時である。
篝が、突然金切り声を挙げたのは。
「首座さまっ!羅刹が覚醒し始めました!!もう、霊縛が保(モ)ちません、お早く!」
「解った。」
「…じいちゃん。」
「隠居暮らしは存外、退屈や。将棋差すのにも厭きてもうたしな。これでも、一時の暇潰しにはなるやろ。まだまだ若いモンには負けまへんで??」
宗翁は、そう言って可々大笑した。
その背筋は、誰よりもピンと伸びている。
…なかなか頼もしい爺ちゃんだ。
その時である。
篝が、突然金切り声を挙げたのは。
「首座さまっ!羅刹が覚醒し始めました!!もう、霊縛が保(モ)ちません、お早く!」
「解った。」