其処へ屋敷側から、おっちゃんが駆けて来て、にこやかに二人を出迎えた。
「…誰?」
ボクが訊ねると、遥が複雑な顔で此方を向いた。
「あれは《水の星》の当主・姫宮庸一郎(ヒメミヤ ヨウイチロウ)だよ。隣に居るのが、長男の蒼摩(ソウマ)。」
姫宮?《水の星》??
「ねぇ。どうして《水の星》が来ているの?今日は、甲本家の総代が集まる日なんでしょう??」
「それは…勿論そうなんだけれど…」
遥は明らかに動揺している。
嫡子審議会は通常、非公開で行われるものだと聞いていたのに…どうして、姫宮家の当主が居るのだろう?
そこへ、深刻な声で苺が呟いた。
「どうやらお客は、《水の星》だけじゃないみたいよ?──見て。」
「え?」
再び外を覗いた遥は、驚愕のあまり絶句してしまった。片側の頬をピクピク痙攣させている。
「黄泉(ヨミ)の番人…!」
「え、何??」
「ほら。門前に、細身のダンディが立って居るだろう?彼は《土の星》向坂玲一(サキサカ レイイチ)。《黄泉の番人》の異名を持つ、向坂家の当主だよ。」
《水の星》に続いて《土の星》まで!?
一体どういう事なんだ──?!
動揺するボクを尻目に、苺が淡々と畳み掛ける。
「…誰?」
ボクが訊ねると、遥が複雑な顔で此方を向いた。
「あれは《水の星》の当主・姫宮庸一郎(ヒメミヤ ヨウイチロウ)だよ。隣に居るのが、長男の蒼摩(ソウマ)。」
姫宮?《水の星》??
「ねぇ。どうして《水の星》が来ているの?今日は、甲本家の総代が集まる日なんでしょう??」
「それは…勿論そうなんだけれど…」
遥は明らかに動揺している。
嫡子審議会は通常、非公開で行われるものだと聞いていたのに…どうして、姫宮家の当主が居るのだろう?
そこへ、深刻な声で苺が呟いた。
「どうやらお客は、《水の星》だけじゃないみたいよ?──見て。」
「え?」
再び外を覗いた遥は、驚愕のあまり絶句してしまった。片側の頬をピクピク痙攣させている。
「黄泉(ヨミ)の番人…!」
「え、何??」
「ほら。門前に、細身のダンディが立って居るだろう?彼は《土の星》向坂玲一(サキサカ レイイチ)。《黄泉の番人》の異名を持つ、向坂家の当主だよ。」
《水の星》に続いて《土の星》まで!?
一体どういう事なんだ──?!
動揺するボクを尻目に、苺が淡々と畳み掛ける。