そう吐き捨てると、緑茶を一口啜って続ける。

「まぁ、なんだ。俺は、お前が首座になるなら全面的に協力するよ。喩(タト)え、そうならなくてもな。」

「うん。ありがとう、烈火。」

 結局、彼も好い人だ。
不器用な優しさが胸に沁みる。

どんなに厳しい状況に在っても、味方がいてくれると思えるのは、とても幸せな事だ。

そんな味方に…
ボクは、怪我をさせちゃったのだけれど。