―休み時間

オレは転校生の方に寄っていき、声をかける。

「よう‼オレは鷹梨 晃。ヨロシクな‼」

そう言って、転校生の前に手を出す。
転校生はいきなりだったからか、ちょっと驚いた顔で手を握り、こう言う。

「い…伊原 大河です。よ…よろしく。」
「あ、オレのこと、晃って呼んで‼」
「え…?」
「オレは、お前のこと、大河って呼ぶから‼」
「……????」

ついつい仲良くなりたくて、言い過ぎたかな…(汗)

「…うん。よろしく、晃‼」
「…おう‼ヨロシクな、大河‼」

オレたちはもう一度ぐっと手を握り合う。

「あ、大河。これから一緒に弁当一緒に食わねぇ?」
「え?」
「おれ、いつもの一緒に食ってるやついるんだけど、そいつと。」

もっと仲良くなりたくて。
もっと一緒にいたくて。
そんなことを言っていた。

「ホント⁉ありがとう‼」
「良いって。俺も大河みたいなイケメンと仲良くなれて嬉しいし‼」
「イケメンだなんて…」
「ハハッ‼まぁ、そういうことだ‼」

オレは笑って、大河は照れて。

クラスの中でまた1人、仲間が増えた。