「晃〜‼元気になって暇なら、買い物行って頂戴‼」

そんな中、母さんの声が響いた。

「雨降ってんのに〜?」
「お願い‼ちょっとだけ‼」
「え〜、しょうがないな〜…」

ちぇっ…
めんどくさい…

そう渋々外に向かう。


✾ ✾ ✾ ✾ ✾


さっさと買い物を済ませ、外に出る。

すると、ユキがいたような気がした。

でも、傘もさしてない。
ずぶ濡れのユキだった。

急いでユキの方へ走る。

「ユキ⁉」

なんとか叫ぶ。
でも、ユキは、オレの方を向いてくれない。

何でだよ……‼

「おい、ユキだろ⁉」
「わっ‼」

急いでユキの前へまわる。

「何してんだよ、雨降ってんのに…。」

傘をユキの頭上へとかざす。
でも、ユキはぽけーっとした顔をしている。

「…今、ユキ、なんでオレがここにいるか謎なんだろ?」
「っ…‼ち…違うし‼‼」
「まぁまぁ、強がるなって。」

ユキが前に進もうとしたので、止める。
だって…
ずっと話したかったから。

「とにかくよ、話すことオレもユキもいっぱいあるだろ。カフェでも行こーぜ」

俺はそう言うと、ユキにタオルを渡し、カフェに向かった。