の感情は
吐き気を催します
しかし、先程も
言いましたが
私は連珠の親友で
更に理解者で唯一
目を見て話せる相手です
その大事な親友が
苦しんでいるのに
助けない理由は
ありません』

そう言うと連珠が
繋いでいる手に
力を込めた。

『質問に答えて
下さらないなら
私は連珠を
連れて帰ります』

結局、何で
来たのかは
知らないけど
一秒でも
此処から離れたい。

せっかくの卒業式が
台なしだよ、まったく。

『帰ろう』

連珠の手を引っ張って
何時もと同じ
帰り道を歩き
公園に着いた。

『はい』

自販機で
レモンティーを二つ買って
一つを連珠に渡した。

『ありがとう』

やっと連珠が
口を開いてくれた。

『どういたしまして』

さっきのことを
謝ると逆に
お礼を言われた。

『なぁ、麻魅瑠
ずっと親友で
居てくれるか?』

何を当たり前なことを。

『勿論よ』


理解出来るのは
同じ能力(ちから)を
持った者同士だけ。

『何時か、
俺があの人たちの
目を見て話す時が
来たら、今日みたいに
隣に居てくれ』

親友の頼みじゃ
しょうがない。

『分かった』

話し終わり、
連珠のアパートの前で
別れて私は家に向かう。

二人の友情は永遠に。

(完)