なのに――今日はいつまでたってもコメントはつかない。

「もしかしたら、まだ帰ってないだけかも……」

無理矢理にコメントがつかない理由を考えてみる。

しかし一晩中携帯を握りしめて待っていても、松岡くんからのコメントはなかった。



「……」

松岡くんの顔を見るけれど無視された。

「……はぁーっ」

ため息をついてとぼとぼと仕事部屋へと引っ込む。
これ以上、茶の間にいて無視され続けるのはつらい。


イブの三日後である月曜日、松岡くんは今年最後の仕事には来てくれたけれど……お茶すら淹れてくれなかった。

……まだ怒ってるんだ。

三日もたてばもしかしたら、そんな淡い期待は音を立てて崩れ去っていく。