サンドイッチはキュウリサンドが正式だけど、毎回だと飽きるからって少しずつ変えてきてくれた。
スコーンだってプレーンだったりチョコチップが入っていたりとバリエーションがある。

「おいしい」

「光栄でございます」

松岡くんがお代わりのお茶を注いでくれる。
アフタヌーンティと料理が目的で、掃除やなんかはついでに頼んでいるといっても過言じゃない。
もう、松岡くんなしでは私は生きられないかもしれない。

――冗談じゃなく、本気で。


今日も優雅なアフタヌーンティが終わり、仕事をはじめる。

「仕事部屋にいるから、なんかあったら呼んで」

「かしこまりました」

部屋に戻り、デジタルメモの蓋を開ける。
自動で書きかけの文章が立ち上がったがこれは保存して、別のファイルを開く。

……さてと。