ティーナに気持ちを伝えると、再び彼女は涙した。
「ありがとうございます……レイラ様」
何度も涙を流させてしまって、エリーはどこか申し訳なく思う。
そしてその日は帝都の屋敷に泊まっていくことになった。ウィリアムも一緒だ。
懐かしさを感じながら、エリーは自分の部屋で眠る。なんだか不思議な感覚。
朝になって、目を覚ました。
温かい日差しが部屋を満たしている。
気持ちよく眠れたエリーは、ダイニングへと向かう。
そこには、座るウィリアムの姿と、朝食の用意をするティーナがいた。
ウィリアムは気持ちよく眠れただろうか。
そんなことを思いながら、三人で朝食をとる。
「あの、ウィリアムさん」
「……何だ」
「帰りは、船でもよろしいでしょうか」
エリーの言葉に、ウィリアムは心配そうな顔をする。