招待状係を務めたエリーは、祭りの準備はやらなくてもいいことになっている。
しかしそれでは落ち着かない。
いつもより賑やかになっている街並みを見て、エリーはそわそわしていた。
リヒトもわくわくしているかのように窓の外を眺めている。
昼食の準備を済ませ、そして部屋にいるウィリアムに声を掛ける。
ウィリアムは最近ずっと部屋に閉じこもっているが、大丈夫だろうか。
そんなことを思いつつ、エリーは昼食をリヒトと食べ、そして街へと出ていった。
街の飾り付けをしている人もいれば、屋台の準備をしている人もいる。
エリーは目についたところからどんどん手伝いをしていく。
お礼と言ってくれるものは大半が食べ物のため、リヒトも積極的に手伝おうとしている。
駅の近くへたどり着くと、そこにはリザとテオの姿があった。