空高くへとゆっくり浮かんでいく赤い風船。
街の人々は皆空を見上げて始める。

すると、風船は大きな音を立てて、まるで花火のように破裂した。

そして空に浮かび上がる招待状の文章。
それと共に、空から降り注ぐのは、キラキラとした妖精の粉。

街の人々は皆感嘆の声を上げている。
シェルもまた、驚いたように空を見上げていた。

「あれが、招待状か?」

「はいっ」

はにかむエリー。
シェルは嬉しそうにしながら、エリーの頭を乱暴に撫でまわした。


大地の都、水の都。
数日かけてエリーは全ての都を回っていく。

大地の都ではリートやシャール、そしてカイ。
水の都ではビアンカ。

それぞれ協力してもらいながら、エリーは招待状を空へ運んでいった。
大地の都では緑色の風船。水の都はもちろん水色の風船。

街の人々の嬉しそうな表情を見て、エリーは招待状係を任せてもらえたことを本当に嬉しく感じた。
後で改めてアンナにお礼を言おうと心に決め、エリーは風の都へと帰っていく。


帰ったら、今度は本格的に空の散歩の準備が待っている。
エリーは胸を高鳴らせながら、列車に乗り込んだ。