すると、突然。

頭痛が走り、エリーは頭を押さえる。

じわじわと吐き気も催してきた。

立っていられなくなり、エリーは崩れ落ちるように座り込む。

リヒトが驚いたようにエリーの傍を飛んでいる。


「おい、エリー!」

エリーの様子に気が付いたシェルが駆け寄る。
ウィリアム達もまた駆け寄ってきた。

そんな姿を見ながら、エリーは意識を手放した。


全員が困惑したような表情で顔を見合わせた。