待ち合わせ場所へ向かうと、ウィリアムとダニエル、シェルとカイが待っていた。
リヒトもシェルの頭上にいた。
エリー達に気が付くと、爽やかに笑うのがダニエルとカイ。
表情に変化のないウィリアムに、意地でも視線を向けようとしないシェル。
リヒトは嬉しそうにエリーの元へ飛んできた。
リヒトもいつの間に着替えたのか、水着を着ている。一体どこで手に入れたのだろう。
「待たせたな」
リートがそう言うと、カイがニッと笑う。
「お前らの水着姿が見られたんだ。待つのなんて苦じゃねぇよ」
「おっさんかお前は」
「そう言うなよ。似合ってるぞ」
「あ、あの……カイ様」
「シャール。お前もよく似ってる。可愛い」
「自慢の妹だからな」
「はいはい。それじゃ、行くぞー」
カイがそう言って、プールへ進んでいく。
それに対抗するように並ぶリートに、頬を赤くさせながら後ろからついていくシャール。
三人は早速プールへと行ってしまった。
「エリーちゃん」
ダニエルの言葉に、エリーは顔を上げる。
「可愛い」
「え、あ……ありがとうございます」
エリーははにかむようにお礼を言い、そしてもじもじする。
露出の多い格好は慣れていないのだ。