ぐっ、と斗真は礼拝堂の図書室の真ん中に落ちた。
「斗真っ」
真生の抑えた声が頭蓋骨に響く。
図書室の大きな机に突っ伏して斗真は倒れた。
息が荒く苦しい。
かなり失血しているようだった。
「まあ、こうなると思ってたけど。
やっぱり、刺されちゃったのね」
あれだけ言っておいたのに、莫迦じゃないの、と罵られる。
腹を抑えてうめきながらも、死ぬ前にこれだけは言っておかねばと文句を言った。
「真生……刺されて死にかかってる人間に言うことはそれだけかっ」
「なんで、逃げなかったのよ。
自分は高坂じゃないって言えばよかったじゃない」


