いつか、あなたに恋をする――




 見覚えのある後ろ姿。

 小学生のときの真生だ。

 本を抱えて歩いているようだ。

「ま……」

 真生っ。

 腹を押さえて手を伸ばすが、小学生の真生が振り返ろうとするのを見て、そのぷっくりとした愛らしい頬に、こんな子供に、こんな凄惨なものを見せてはいけないと諦める。

 自分の腹から、ぱたぱたと血が落ちるのを感じた。