いつか、あなたに恋をする――

「俺は、お前のせいで刺されたんだよな? 殺すぞ」

「死にかけてんのは、お前だろ。この死に損ないが」

 おい、と思いながらも、確かに性格も似てなくもないか、と思う。

 だが、どうしても自分だという感じはしなかった。

 決定的に違うものがあったからだ。

 それは、真生の目だ。

 この男のことを語る真生の目と自分を見る目は全然違う。

 それに、今……。

『捨ててくぞ』
とこいつが言ったとき、ぞくりとした。

 やはり……と思った瞬間、あのメロディが聴こえてきた。

 その曲にいざなわれるように、頭の上から揺らぎが降りてきて、もう一度、高坂の顔を見る間もなく、斗真は飛んでいた。