いつか、あなたに恋をする――

 ふうん、と言ったあとで、その自分―― 高坂は、

「だが、それ、俺の代わりに刺されたわけだろう?
 お人好しだな」
と言う。

 名前を聞かなくても、この顔だけで、名札をつけて歩いているようなものだと思った。

「そうでもない。
 知っているからだ。お前はどうせ死ぬ」

 そう言われ、高坂は笑った。

「そりゃ、お前の世界ではどう転んでも、俺は死んでるだろう。
 人はいつか死ぬもんだ」

「そういう意味じゃない」

 その斗真の言葉にも高坂は言う。

「大丈夫だ。
 こんな生き方をして、そう長く生きられるとは、はなから思ってはいない」

「……真生が泣くのに勝手な奴だ」

 そう溜息のように言葉を吐き出すと、高坂が手を差し出し、言ってきた。

「手を貸してやる。
 早くしろ。

 トロトロしてると、捨ててくぞ、お前」

 何気ないその口調に、何故か、ぞくりとした。

 だが、気づかれないよう、会話を続ける。