いつか、あなたに恋をする――

 もう死ぬのだろうか。

 早すぎるな、と思ったとき、頭の上から、
「おい、お前が弓削斗真か」
という声がして、頭を蹴られた。

 靴の先でのようだった。

 おい、というように、ナイフが抜かれ、血の溢れる腹をかばうようにして、斗真は目を開ける。

 自分が自分を見下ろしている。

 そう感じた。

「真生から聞いて、刺されるのがわかってたんじゃないのか。
 何故、逃げなかった?」

 そう自分が問うてきた。

「歴史が狂えば、俺と真生は出逢わないかもしれないからだ」

「それでお前が死んだら、意味がない気がするんだが」

「そうだな。
 でも、一度も出逢わないよりマシだ」