いつか、あなたに恋をする――

 高坂の手がそっと真生の背に触れた。

 誰が始めたのかなんて、もうどうでもいいから。

 どうかこのまま、あともう少し。

 自分は少なくとも、もう一度、過去に飛ぶだろう。

 だが、それは、やるべきことを為すためで、高坂に会うことは恐らくない。

 何故なら、彼は自分がそれをしたことを知らないからだ。

 あなたは私が守るから――。

 例え、私の生きた時代には、どうせ死んでしまっている人だとしても。

 あなたという人間がこの世に存在できる時間が少しでも長くあって欲しいと願うから。

 そして、そうしなければ、本当は、今、ここに居るあなたも私も存在しなかったのだと思うから。