ある夜、高坂は、廃病院と病院の間に倒れている自分を見つけた。 そう思うくらい、その男は自分と似ていた。 これが弓削斗真だな、と思う。 自分の代わりに女に刺されたとかいう真生の幼なじみ。 「おい、お前が弓削斗真か」 そう呼び、靴で頭を蹴った。 おい、というように、腹を刺された斗真が目を開ける。 その少し茶がかった瞳が見えると、より似て見えた。 もしや、こいつは生まれ変わった未来の俺なのだろうか。 いや……。 違う気がする、と高坂は目を伏せた。