いつか、あなたに恋をする――

「……死者に蘇らされた人間ってどうなんだろうなと思って」

 そう言い、高坂は目を閉じる。

「死んでいるはずの俺が助けた患者たちは、いつか俺が消えたら、一緒に消えてしまうんじゃないかと思って」

 真生はそっと今は確かに生きて存在している高坂の胸に触れみた。

「消えるなんて言わないでください」

 例え、それが私にとっては、もう終わってしまっている未来だとしても――。

 終わっている世界。

 終わらない曲。

 ……あの蘇りの術は二度とは使えないと言うのなら。

 雨の音がするな、と思う。

 窓のすぐ下、場違いに咲き誇る白いハイビスカスの葉が雨を微かに弾いている音がする。

 一度無理して蘇った魂が再びこの世に生を受けて転生してくることはあるのだろうか。

 そして、高坂さんにとっては、どの私が最後の私となるのだろうか。