ここは……? その瞬間、真生は冷えたノブをつかんで立っていた。 目の前には地下の廊下。 そこに階段を下りてきた斗真が現れ、こちらを睨む。 「なに手ぶらで出てきてんだ。 地図取りに行ったんだろ」 自分は真っ暗な資料室の中に居たようだ。 ……斗真。 斗真だ。 よく似ているけど、あの人とは全然違う。 さっきのは白昼夢? あの白い服の女が見せた、なにかの残像だったのだろうか。 そう思ったが、まだ胸がドキドキしていた。