いつか、あなたに恋をする――

 それとも、この不安を自分の時代に持ち込みたくないからか。

 いや、それよりも。

 真生は先程まで寝ていたベッドに腰掛ける。

 まだ男の温かみの残るシーツを見下ろし、思っていた。

 単に、ここを離れたくないからなのか。

 何故?

 人を殺した場所なのに――。

 そう思いながら、男の匂いのするシーツにそっと頬を寄せ、目を閉じる。

 いつの間にかあの曲を口ずさんでいた。