いつか、あなたに恋をする――

「全然知らない人だったんですけど。

 なんだか逃げられなかったんですよ。

 あなたの私を見つめる瞳に――

 逃げられなかったんです」

 そう真生は言った。

 ずっと考えていたことがある。

 私を見つめるあなたを見て、私はあなたに恋をした。

 そして、あなたに恋をした私が過去のあなたを守ろうとして、恐らく、これから更に過去へと飛ぶのだろう。

 そうして、あなたは私に恋をした。

 では、この恋を始めたのは誰なのか――?

「真生……」

 そう自分の名を呼ぶ高坂の胸に、真生は額をぶつけ、すがりつく。