いつか、あなたに恋をする――

「あなたを殺そうとしたのは、秋彦の母親ですね。

 感染力の弱いその病原体を盗み出し、あなたに注射した。

 恐らく、そのとき、針の先に当たったかなにかで、自らも感染したんでしょう。

 だけど、体力があったので、発症が遅れた。

 だから、まるで、あなたから感染したように見えたんです」

「そうかもな」

 真生は窓の外を眺めてたが、覚悟を決めて振り向いた。

「高坂さん、最近、訊かないですね。

 お前はいつの真生なのかって――」

 そう真生は言った。

「……お前が訊いて欲しくなさそうだったからだ」
と高坂は言う。