いつか、あなたに恋をする――

「この世で最も恐ろしいのは、母親ですよ。

 子供のためにはなんでもするし。

 その子供に、自らの怨念を刷り込んだりもする」

「津田秋彦のことか」

「彼は未だに母親の言いつけを守ってるんですよね。

 院長夫人の愛人になり、人を殺してまで、院長の座を得ようだなんて。

 まさに、盲目の愛ですね。

 私も子供が欲しくなりました」

「私の子を産んでみるか、真生」
と八咫は軽く言ってくる。

「高坂の子より、出来がいいかもしれないぞ」

 はは、そうですね、と真生は流した。