外に出た真生は、白いシャツを着た、一見、高坂風の男に出くわした。 「あら、斗真」 と言うと、中での会話が聞こえていたらしく、 「なにが資生堂アイスクリームパーラーだ」 優雅にやってるじゃないか、と言い出す。 「その服、高坂に買ってもらったのか?」 とふんわりとスカート部分の広がったクラシカルなワンピースを見て言ってきた。 「そう」 「まるで愛人だな」 と言われたので、 「まあ、間違ってはいないわ。 ここに居る人たちは、みんなそう思ってるから」 と答える。 「……それでいいのか」