いつか、あなたに恋をする――

「いつの間にか居なくなってたのよ。
 若い女とでも消えたかなと思ったんだけど。

 お金も身の回りの物も残ってたから、殺されたんじゃない?」

 ねえ、これ、どうかしら、と昭子はクラシカルなデザインの花柄のワンピースを出してくる。

「素敵ですね」

 昭子は真生の肩にそれを合わせてみながら、言った。

「透さんが殺したのかと思ったんだけど。
 どうも違うみたいだし」

「高坂さんが? 何故ですか?」

「秋彦さんは、透さんを目の敵にしてたからね。

 透さんは相手にしてなかったようだけど。

 返り討ちにでもされたのかと思ってたわ。

 透さんか、彼を守っている八咫さんに」

 そうか。
 八咫さんは高坂さんを守っていたのか、と気づく。