いつか、あなたに恋をする――

 火の中に居る彼女は、スカート丈の長い、看護師の制服らしきものを着ていた。

 踊るように、だが、苦しげに回転しながらこちらに近づいてくる彼女は、自分と斗真に向かってきていた。

 助けを求めるように。

 斗真の方が強く意識を向けてしまったようで、真生は慌てて後ろからその目を塞いだ。

 視界からの影響だけでも遮断するように。

 真生も目を閉じ、強く祈る。

 もう戦争は終わったの。どうか上に上がって安らかに。

 恐らく、あの時代に近づき過ぎたせいで、今まで波長の合わなかった霊にも合うようになってしまったのだろう。

 目を開けたとき、彼女は居なかった。

「真生、今のは……」
と斗真が呟く。

 百合子とよく一緒に居るので、見たことがあるのだろう。