いつか、あなたに恋をする――

 



 そのあと、現代に戻った真生は、図書室で何が疲れているのか、申し訳程度に本を広げて寝ている斗真を発見した。

 頭を小突くと、たっ、と顔を上げる。

「斗真様、愛人二号が調子に乗るからやめてください」
と言うと、なんの話だ、と言う。

「あんた、百合子さんとキスしたでしょう」

 うっかり大きな声で言ってしまい、側を通っていたクラスメイトが振り返っていた。

 この莫迦、と斗真に睨まれる。

「状況がわからなかったから、逃げていいかどうかわからなかったんだよ」

「逃げていいのよ」
と腕を組み、冷ややかに見下ろすと、

「高坂の愛人かもしれないだろ。俺にはわからないんだから」
と横柄に言ったあとで、

「それで調子に乗って、高坂に迫られたら困るからか」
と言ってくる。

 黙っていると、
「じゃあ、あの女と寝てやる」
と言い出すので、

「斗真。
 それやるんなら、高坂さんの件関係なしに、あんたとは友達やめるわよ」
と言ってやると、斗真は少し考え、

「友達は別にやめていいぞ」
と言ってきた。