いつか、あなたに恋をする――

「それ、もう決まっている過去なんだろう?」

 じゃあ、どうやっても回避できないじゃないか、と言うと、

「そうなのかもね。
 高坂さんがいずれ死ぬことが決まっているように」

 そう言ったあとで、真生は、ふっと笑ってみせる。

「それもおかしな言い方ね。
 時が経てば誰もが死んでしまう。

 高坂さんになにごともなくとも、自分たちの時代から見れば、いずれ……」

 なにが違うんだろうな、と思っていた。

 なにが違うんだろうな、真生。

 真生が自分とそっくりな高坂透という男を愛しているのに気づいていた。

 自分はまだ、高坂本人と遭遇したことはない。

 だが、みなが見間違うほど似ているようなのに。

 何故、お前はずっと側にいた俺ではなく、高坂を?