いつか、あなたに恋をする――

 院長室?

 ここは……。
 学校じゃないのか?

 そう思ったとき、離れた真生が、

「斗真。
 本当にこっちの世界に飛んでいたのね。

 ああ、うちの制服。
 遠目に見たら、普通のシャツにネクタイよね」
と呟く。

 そのあと、かなり迷ったあとで、言ってきた。

「……斗真。
 余計な予備知識は与えたくないんだけど。

 あまりこちらの世界に来ない方がいいわ」

 いや、来ない方がいいと言われても、勝手に飛ぶんだから、と言うと、真生は微妙な顔をした。

 そうね。そうよね、と言ったあとで、手を握ってくる。

「斗真。まずいなーと思ったら、学園を離れて。
 それでどうなるかは私にもわからないけど」

 そのときの真生はそう言っていた。