いつか、あなたに恋をする――

 そして、何度か飛んでわかったのだが。

 どうやら、自分が自分と同じ時間に存在できることはないらしく。

 自分が居ない隙間を見つけ、たまたま空いているそこに身体が戻って来る、という感じのようだった。

「ねえ、斗真はなんで過去に飛ぶようになったの?」

 話を切り替えるように、真生はそう訊いてきた。

「放課後、礼拝堂の外でお前があの曲を弾くのを聴いていた。

 部活が早くに終わったんだ。

 お前がまだ残っているのなら、一緒に帰ろうと思って」

 入ってくればよかったのに、と真生は言うが、

「邪魔しちゃ悪いかと思ったんだよ。

 下手なりに一生懸命弾いてるから」
と言うと、真生は、その一言はいらなくない? とふくれて見せる。