いつか、あなたに恋をする――

「ほら、帰るわよ」
と言ったあとで振り返る。

 家々に灯る電気の明かり。

 しっかりしたアスファルト。

 静かな夕暮れの街。

 本当に平和だ。

 胸が痛くなるほどに――。

 月も星も明るくないのが、ちょっと寂しいが。