「どうも、昭子さん」

 それからまた少しして過去に飛んだ真生は、院長室から出て来た昭子にそう呼びかけた。

「あら、まだいらしたの?」
と昭子は言う。

「いましたよ。
 欲しいものを手に入れられて、ご機嫌ですね」

 昭子は、うん? という顔をする。

「実は以前、ここへ飛ばされたときに見たんですよ。

 今は焼け落ちた廃病院の端で、あなたが必死に死体を蘇らせているところを」

「……面白いこと言うのね」