みんなは私に存在感を消す暇を与えなかった。


誰とも関わらず、教室の片隅でひとり静かに過ごそうと思っていた学校生活は、とても楽しく、賑やかで、笑顔の絶えないものとなった。


みんなといっぱい遊んで、一緒に勉強して、初めての恋もして。


お腹がよじれるほど笑った日も、声が枯れるまで泣いた日も、頭を抱えて悩んだ日も。


どの日々も宝石のように輝いていた。


たとえ中学を卒業しても、この人たちとはずっと繋がっていられるという確信があった。


これからも、ずっと、ずっと。


大人になっても、変わらずに笑い合っていられるのだろうと思っていた。


今のように毎日会うことはできなくなっても、時々みんなで集まって、今日のことを昨日のことのように語り合うんだろうな。


そう、思っていた。それを信じて疑わなかった。




それなのに——



中学三年生の秋、永遠の別れは唐突にやってきた。