旧校舎に戻ってきてからも、めげそうになる気持ちを奮い立たせて、教室の出入りを繰り返した。けれど、タイムリープは一向に起こらない。


「そんな……」


私はへなへなとその場に座り込み、呆然と天井を見つめた。


ただやみくもに教室を出たり入ったりするだけじゃ、ダメってこと?


もしかして教室に入る時間が関係してるのかな?


正確な時刻はわからないけど、タイムリープが起こったのは12時15分頃だった。


教室の中に入った直後にチャイムが鳴って、突然、みんなが現れて……


あれ? 


そういえば、あれは何のチャイムだったんだろう。


今思えば、すごく中途半端な時間に鳴っていた。昼休みが始まる時間でもなければ、終わる時間でもない。


あれはいったい——