私に数えきれないほどたくさんの笑顔をくれてありがとう。
かけがえのない時間をありがとう。
悲しみを塗り替えてしまうほどに明るく、輝かしい思い出をありがとう。
私との別れをこんなにも惜しんで、泣いてくれてありがとう。
ありがとう……
ありがとう、みんな……
あなたたちとここで過ごした時間は、決して色褪せない。
この先二度と会うことはないけれど、それでもあなたたちは私にとって、これからもずっと大切な仲間で。
ずっと、ずっと、私の心の中で生き続けるから。
昼休みが終わるまであと何分なのか。
残り五分を切っているかもしれないし、まだ一時間近くあるかもしれない。
時計は見たくなかった。今、目の前にいるこの人たちだけを、見つめていたかった。